NFTという言葉を耳にする機会が増えてきました。特に、NFT画像やアート作品が高額で取引されたり話題になっています。しかし、NFTがどのようなものなのか、どうやってNFT画像を閲覧・購入できるのか、NFT画像は全て高額なのか? などなど、いまいちピンと来ていない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、NFT初心者の方でも理解できるように、実際にNFT画像を閲覧・購入する方法までを順を追って丁寧に解説していきます。実際に体験することで、NFTの世界をより深く理解することができるようになります。
*このページでは、「イーサリアム・チェーン」や「ポリゴン・チェーン」を、単に「イーサリアム」や「ポリゴン」と書きます。
*このページでは、「ETH」「MATIC」「POL」「JPYC」などのトークンを、暗号通貨(仮想通貨)の単位とする場合があります。
*この記事は 2025/1/2に作成します。各サービスがバージョンアップされて本記事そのものが古くなる場合がございます。あらかじめご了くださいますようお願いします。
NFT画像とは
NFT画像とは、デジタルアートやイラストなどの画像ファイルがNFT化されたものです。これにより、画像そのものが唯一無二のデジタル所有権を持つことができます。例えば、アーティストが自分の作品をNFTとして販売することで、作品のオリジナルを所有することができ、同時に、他の人がその作品を所有したり転売したりすることができるようになります。
すべてのNFT画像が高額で取引されているわけではりません。趣味でNFT画像を作って公開したり販売したいる人がいたり、お求めやすいNFT画像を集めて自分専用のポートフォーリオ(画廊・展示ページ)を作ったり容易に楽しむことができます。
また、話題のAI生成画像をNFT画像にして販売することもできます(生成するツールや使用するモデルデータが販売を許可しているかなどの条件をチェックしてください)。
このページでは、NFT画像を見る、買うなどの体験をしてみたいと思います。
NFTマーケットプレイスとは
NFTマーケットプレイスはインターネット上でデジタルアイテムを売ったり買ったりできる場所です。この「デジタルアイテム」とはまさしくNFTのことで、絵や音楽、動画、ゲームの中で使えるアイテムなど、さまざまなものがあります。NFTは「世界に一つだけの特別なもの」として保証され、だれが持っているか(所有者なのか)が分かるようになっています。
インターネットが使えればだれでも使えます。買ったり売ったりすることなく、どんなNFTがあるのか見るだけならMetaMaskなどのデジタルウォレットを用意する必要もなく、無料で閲覧可能です。
代表的なマーケットプレイスは次のようなもがあります。
- OpenSea(オープンシー)
世界最大級のNFTマーケットプレイス。様々なアート、音楽、ゲームアイテムが取引されています。初心者がNFT画像を販売するのに扱いやすいサイトです。 - Rarible(ラリブル)
オープンソースのNFTマーケット。アーティストやクリエイターが自分で作品を出品できます。NFT画像を検索しやすいサイトです。価格帯を指定して検索したり、新しい順、古い順、安い順などの並べ替えが得意です。 - Magic Eden(マジックエデン)
超老舗のOpenSeaを上回るほどの取引件数となったり、ビットコインNFTにも対応したりしています。DappRadar(ダップレーダー)に各Marketplacesのランキングが表示されており参考にすることができます。
マーケットプレイスがたくさんあって、どれを使えばよいかわからないという初心者の方は、まずはOpenSeaから始めると良いでしょう。安心してください。所有するNFT画像は基本的にはMetaMaskなどの暗号通貨ウォレットに紐づきますので、OpenSeaで購入して所有権を得たNFT画像は、RaribleやMagic Edenのコレクションページにも表示されます。
事前に準備するもの
1.Webブラウザ(閲覧/購入/販売)
NFT画像を閲覧するには、ウェブ・ブラウザを使用してNFTマーケットプレイスにアクセスします。スマホの場合はアプリが用意されている場合もありますが、まずはブラウザだけで問題ないでしょう。
2.MetaMask(メタマスク)ウォレット(購入/販売)
NFT画像を購入したり販売(転売)したい場合は、暗号通貨(仮想通貨)ウォレットが必要です。手軽に扱えるものの中にMetaMaskというウォレットがあります。またインストールしていない方は、こちらのマニュアルを参考にセットアップしましょう。
3.デジタル通貨(購入/販売)
NFT画像は暗号通貨(仮想通貨)を使用して購入します。販売する場合もわずかな額ですが手数料として暗号通貨(仮想通貨)が必要です。このページで扱う暗号通貨(仮想通貨)は、初心者でも少額で扱いやすいポリゴンチェーンの「POL」を使用します。実際に体験したい方は、JPYCで暗号通貨を購入して「POL」に変換する手順をご参照ください。
4.メールアドレス(販売)
メールアドレスは絶対に必要というわけではりませんが、NFT画像を販売(転売)して「売れたときに通知が届く」ので設定しておくと良いかもしれません。
NFT画像を閲覧する方法
NFT画像を購入する前に、まずその世界を理解するために閲覧してみましょう。NFTアートはオンラインのマーケットプレイスで販売されており、そこには多種多様なアートが並んでいます。
OpenSeaでのNFT画像閲覧手順
OpenSeaを例に、NFT画像を閲覧する方法を紹介します。
- OpenSeaにアクセス
WebブラウザでOpenSeaの公式サイト(https://opensea.io/)にアクセスします。 - カテゴリーを選ぶ
サイト内では、Art、Gaming、PFPs、Musicなど、様々なNFTがカテゴリー別に表示されています。画像を見るには「Art」や「PFPs」を選びましょう。
もしPolygonで販売されているNFTに絞り込みした場合は、下図のようにPolygonチェーンを選択すると良いです。 - 作品を選ぶ
気になるアートをクリックすると、詳細ページに移動します。ここでは作品の詳細情報や取引履歴、価格などを見ることができます。 - コレクションのフォロー
気に入ったアーティストやコレクションをフォロー(watchlistに加える)することもできます。これにより、最新の作品をすぐにチェックできます。
3 Nabla のコレクションページ
ご参考までに私のコレクションページをご紹介します(2025/1/2現在:それほどお多くのNFTを購入していませんがよろしければご覧ください)。
NFT画像の購入方法
NFT画像の購入は、少し手間がかかりますが、難しくはありません。以下では、実際にNFTを購入する方法を紹介します。
1 必要な準備
NFTを購入するためには、以下の準備が必要です。
- 暗号通貨(仮想通貨)ウォレットの作成
NFT購入には暗号通貨(仮想通貨)が必要になります。そのため、暗号通貨(仮想通貨)を保管するためのウォレットが必要です。代表的なウォレットはMetaMask(メタマスク)です。ブラウザ拡張機能としてインストールすることができます。 - 暗号通貨(仮想通貨)ポリゴン(POL)を購入する
仮想通貨取引所でポリゴンを購入し、それをウォレットに送金します。取引所で購入後、MetaMaskなどのウォレットに移す手続きを行いましょう。このブログでは別ページで初心者向けにJPYCを購入したあとPOLへ変換する手順を解説しています。 - NFTマーケットプレイスに接続する
OpenSeaやRaribleなどのNFTマーケットプレイスにウォレットを接続します。ウォレットを接続すると、残高が表示され、NFT購入が可能になります。
2 実際の購入手順(OpenSeaの場合)
- MetaMaskにログイン
OpenSeaのウェブサイトを開いた状態で、MetaMaskなどのウォレットに接続(パスワードでロック解除)します。ウォレットの中に暗号通貨(仮想通貨)が用意されていれば、これだけでOpenSeaでNFTの売買ができるようになります。 - 購入したいNFTを選ぶ
気に入ったNFT画像を選びます。価格や作品の詳細情報を確認しましょう。価格の単位には、ETHやPOLなどがありますので、ウォレットの中に入っている暗号通貨(仮想通貨)に合わせて選びましょう。 - 購入手続き
購入ボタンをクリックし、MetaMaskから支払いを行います。購入ボタンには「Add to card」や「Buy now」ボタンがあり、同じNFT画像で複数枚の購入が可能な場合は「数量」も変更できます。購入後、NFTがあなたのウォレットに移動し、所有権が確定します。 - 取引完了
購入後、NFTはウォレット内に保管されます。そのため、同じウォレットをRaribleやMAGIC EDENに接続すると自分のコレクションが閲覧できます。所有しているNFTは、いつでも再販したり、他の人に譲渡したりすることができます。
NFT画像購入の注意点
1 手数料(ガス代)の理解
NFTの取引には、取引ごとに「ガス代」という手数料がかかります。これは、暗号通貨のブロックチェーン上で取引を行うために支払う手数料で、取引量やネットワークの混雑具合によって変動します。購入前にガス代を確認し、適切なタイミングで取引を行うようにしましょう。
2 価格の変動
NFT市場は非常に流動的であり、価格が短期間で大きく変動することがあります。購入前には、価格の動向をチェックすることが重要です。
3 セキュリティ
- インターネットの仕組みをしっかり理解してから始めましょう。
- お金やアイテムを失わないよう、セキュリティに注意しましょう。
NFTの将来性と活用方法
NFT画像の市場は今後さらに成長していくと予測されています。アートだけでなく、音楽、映画、ゲームアイテム、さらには不動産にまでNFTが応用されています。今後、より多くのクリエイターや企業がNFTを利用するようになると、さらに活発な市場になるでしょう。
また、NFTは単なる投資対象ではなく、デジタルアートやコンテンツの新しい形態として、多くの人々が新しい価値を見出しています。
まとめ
NFT画像の閲覧と購入は、仮想通貨のウォレットとマーケットプレイスの使い方を理解すれば、誰でも簡単に始めることができます。この記事を参考に、NFTの世界に足を踏み入れて、新しいデジタルアートやコンテンツの世界を楽しんでください。
免責事項
掲載されている情報については、正確性を保証するものではありません。当ブログは、トークンの交換や流動性の供給、運用に関して推奨するものではありません。
自己責任・自己運用の範囲で行ってください。当ブログは、本情報に基づいて行われたいかなる行為に対しても、一切の責任を負いません。